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【コラム】錆びた自転車Ⅰ

  • 執筆者の写真: YA(コーチング)
    YA(コーチング)
  • 2024年7月24日
  • 読了時間: 4分

更新日:5 日前

転職―――大人になってからする大きな決断

さて、1つ想像してみてください。


「既婚者」「子あり」の男女の転職活動を想像すると、どちらが有利でどちらが不利でしょうか。ほとんどが「女性が不利だ」と考えるのではないでしょうか。


 社会的な偏見や性別による差別が転職活動にもいまだ影響を及ぼしていること、またそのイメージが蔓延していることに、私たちが社会の変化にまだまだ順応していない未熟さを感じて悔しく思います。


 一般的に見ると主に女性が家庭や子育ての責任を担う、というステレオタイプが未だ存在しています。そのため女性が転職する際には、家庭と仕事の両立が難しいだろうという偏見や差別を受ける可能性があります。あまつさえ、「良かれと思って、アナタの家庭のためを思って」と先回った善意的性差別でさえあります。それによって、女性が転職する際には、雇用主や同僚からの期待や評価が低くなることが多いと感じています。

 実際に私自身も子を産み、社会復帰をして感じること、“現実は厳しく、両立は難しい”。

そしてそのような世の中に対して「仕方のない事」としてしまっていることも歯がゆく思います。


 社会復帰をすることは、自分の存在価値や家庭以外の居場所を再確認することでもあります。母親としてではなく、社会の一員としての自分自身を確かめる場所―――

そんな場所を、そんな機会を作ってほしい、作ってあげてもいいのでは、と思うのは私だけではないはずです。


 一方、男性の場合は、一般的には家庭や子育てに対する責任を女性よりも少なく見積もられる傾向があるのではないでしょうか。そのため男性が転職する際には、家庭と仕事の両立についての偏見や差別を受けることは比較的少ないとされ、女性に比べると転職へのハードル、雇用側目線からも女性とは違う見方になるのは確かです。

 ただ現代社会においては家庭や子育てに積極的に参加したいと願う男性も多くなっています。しかし仕事が忙しく思っているよりも参加出来ていない男性も多いのではないでしょうか。男性は外で仕事をし家族を養うというステレオタイプがここでも存在するように思います。そのため男性は女性とはまた違う、家庭と仕事の両立に苦労することがあるかもしれません。


 まるでサビてしまった車輪の自転車を、無理やりこぎ続けているような負荷を互いが感じているのではないでしょうか。両性にとって問題であるこの状況。この課題は社会に出て働いている立場の人なら、みなが考えるべき重要な項目だと思います。

 

 誰か一部の方が得や楽をするような「古き良き」文化や感覚をいつまで続けられるでしょうか。柔軟な考え方や今どき思考の雰囲気だけ纏い、実際は変わらずにやり過ごそうとしている人が多いように思います。




「今目の前にいる面接中の女性を採用しても近い将来、結婚をして産休を取ってしまうだろう。ならば他の男性やもっと若い女性で採用しよう―――」

「この女性(既婚子あり)を採用して急に休まれたりしても困るだろうし、別の人を雇ったほうがよいだろう―――」

 子を持つ女性でなくても、善意的差別を前提にジャッジされてしまう女性は多いのではないでしょうか。これは、“誰かにとっての”「古き良き」がいまだサビのように頭にこびりついている考え方ではないでしょうか。


 さて、この話は実は私自身が転職せざるを得ない状況に直面し、環境を変えようともがいている物語でもあります。「転職せざるを得ない状況とは」をお伝えすると長くなってしまうのでまた別の機会にお話ししますね。


 サビは磨けば取れるもの。

サビを落として(凝り固まった考えを捨てて)、“今どき”オイルを差して(新しい考えを入れて)、軽快に走りたい。車輪(社会)自体は決して悪いものではないのだから。





(つぶやき)

ストレスは体の細胞をサビさせる。

磨けば(楽しいことをして)サビが落ち、身体はより楽になります。

小さなストレス発散を心がけよう。 執筆/YA(コーチング)

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