【コラム】ジェンダーや性差別発言にどう対応すべきか
- SM(Co-CEO)

- 2024年5月1日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年7月30日

私たちは、家庭、学校、職場などの日常生活で、男女、性的マイノリティに関する性差別的な発言をよく耳にします。でも、そういう発言にイチイチ反応していると、周りの空気を悪くしたり、自分が疲れてしまったりするので、イヤだイヤだと思いながらも流していませんか。
イギリスで行われた調査によると、16~18歳の女子の66%が学校で性差別的な言葉を経験し 、アフリカで実施された調査に応じた女性国会議員の67%が、議員任期中に繰り返し性差別的な発言や態度を受けたと報告しています 。あなたの周りではどうでしょうか?
言葉は社会の価値観を形成します。性差別的な発言をそのままにしておくことは、性差別を容認していることと一緒です。つまり、女性に対しての差別発言をそのままにしておいたり、冗談だと許したりすることは、ハラスメントや言葉の暴力を許す社会に繋がります。
これからは、性差別発言を受けたり、性差別発言を聞いたりしたら、行動をしませんか?
どういう対応をするのがいいのか、ネットで少し調べてみました。
1) 笑ってごまかさない。笑って、なにごともなかったことにするのは、相手がこれからも性差別発言をしても良い、って言ってることと同じです。
2) もし、自分が安全な空間にいると思ったら、「それはどういう意味でしょうか?どうしてそういうことを言うのですか?」と聞いてみましょう。その発言や冗談について説明を求めることで、話し合いのきっかけを作ることができるかもしれません。性別やジェンダーについて、その人の態度に何が影響しているのかを質問してみましょう。
3) 発言をした本人に「それは誰に対しても、どんな場面でも言うのですか?」と質問するか、はっきりと「そのような発言は不快だし、面白くない」と言いましょう。
4) 外見の欠点について侮辱されたら、直接その人を引き止めて、傷つくと伝えましょう。自分の気持ちを伝えた後、相手の行動が変わらなかったとしても、あなたは勇気を出して、自分の気持ちは伝えられたと誇りに思いましょう。外見の欠点をからかわれて傷つかない人はいないのですから。
5) 自分がどこまで言い返すべきか考えましょう。これ以上、相手とやりあっても無駄だと思ったら、会話を打ち切ることに罪悪感をもつ必要はありません。
さて、「上述の5つのどれか一つをやってみてこうなった」、「実はこういう体験をしたことがあって、どうしたらいいか分からない」などのエピソードがあれば、コメント欄に書いてください。この場で語らいましょう。
執筆/SM(Co-CEO)
【出展・参考】
C.Manzo, Misogyny runs deep: how to stand up to sexist language, 31 March 2022, https://www.womankind.org.uk/misogyny-runs-deep-how-to-stand-up-to-sexist-language/ (access 8 April 2024)
African Parliamentary Union (2021) Sexism, harassment, and violence against women in parliaments in Africa, https://www.apunion.org/fichiers_uploades/files/Issue%20brief_VAWP%20Africa-EN_LR.pdf



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