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【コラム】涙のワケは。

  • 執筆者の写真: YA(コーチング)
    YA(コーチング)
  • 5月21日
  • 読了時間: 3分

いつも通り子どもを寝かしつける。

静かな夜のひととき、自分時間が訪れる時間。

なぜか予定があるときに限って、娘は全く寝てくれない。今日がその日だった。

久しぶりに友達と電話をしようと思っていたが、娘は寝る気配すら見せない。ついにはリスケを余儀なくされ、「どうして今日はこんな日になってしまったんだろう」と、心の中でイライラが募っていく。そんな感情が、気づけば無意識に娘に向かってしまった。

「寝なさい!いい加減にして!もう知らない!」 と強く言ってしまったその瞬間、娘は泣き出し、初めて「悲しいよー。ママ、悲しい」と口にした。その言葉を聞いた瞬間、胸が締め付けられるような感覚が走った。これまで私は娘に腹が立ったことがなかった。

なのに今、自分が大切にしたいはずの娘に、腹を立て、悲しいという言葉を言わせてしまった。涙が出そうになったのは、私の方だった。


「イライラの正体と向き合う」

自分の気持ちをコントロールすることがいかに難しいか、日々実感する。自分が感じた怒りやイライラがどこから来ているのかを冷静に振り返ると、「予定」がうまくいかないことへの焦りや、内面に抱えた「完璧主義」の影響が見えてきた。予定通りに物事が進まないことに苛立ち、さらにその感情が無意識に娘に向かってしまったのだ。実際、完璧に物事をこなしたいという自分の強い願望が崩れることに対して、深い憤りを感じていた。

こうした瞬間に、自分をどう冷静に保つかを思い出すことができるのが、セルフコーチングだ。まずは深呼吸をして、気持ちを落ち着ける。その後、自分の感情を整理することが重要だ。

娘は悪くない。 私がただ、余裕を持てなかっただけ。 そして、友達との約束を守れなかったことに対して自己嫌悪に陥る自分を見つめ直すと、実は自分の時間を大切にしすぎるあまり、他者との時間を軽んじてしまっていたのだと気づいた。

私は自分の時間を奪われることが許せない。それを他者にしてしまうことも許せない。

友達の時間を奪ってしまったという事実に対して、自分にも怒りが湧いていたのだ。

最も大切なのは、完璧を求めないこと。それを他者へ強要しないこと。

子どもが寝ないこと、予定がキャンセルになったこと、それらはすべて予測できない出来事だ。その出来事に柔軟に対応する心の余裕を持つことが、結果的に一番心地よくなるのだ。

もしその瞬間に気持ちが収まらないなら、その場を少し離れてリセットするのもひとつの方法だ。


「自分を満たすことの大切さ」

自分を満たすこと、自己満足。 この言葉に対して、もしかしたら違和感を覚える人もいるかもしれない。しかし、これは非常に重要なことだと思う。自己満足を得ることで、自分の心の余裕が生まれ、その余裕が周囲の人々にも良い影響を与える。自分を大切にすること、それが実は周囲の人々を大切にすることにもつながる。少しでも楽な気持ちで日々を過ごしていくことが、結果的に一番心地よい人生につながると感じる。

今日もたくさん反省することがあったけれど、私は自分を責めず、少しでも頑張った自分を褒め、労う。大切な娘と、大切な友達に心から「ごめんね、ありがとう」と伝え一日を終える。


完璧である必要はない。大切なのは、自分に優しく、周りに感謝の気持ちを持ち続けること。自分の心が少しでも楽になる方法を見つけることが、何よりも大切だと気づいた日だった。


あなたは、日常の中で自分の感情にどのように向き合っていますか? 完璧でなくても、自分を許すことができるでしょうか?もし、自分に余裕が持てたら、周りの大切な人々にどう接することができるでしょうか?どんな時でも、少しでも心を軽くする方法を見つけることができると、あなたもきっと心地よい毎日を送ることができるはずです。

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